「信心深い人々にとって、仏像を見ることは問題ではなく、見たら目がつぶれると信じているに違いない。日本の文化財を護って来たのはそういう人達であることを、せめて私は忘れたくない」という白洲正子の言葉にはさすがの見識が漲っている。1年に1度、あるいは、12年、33年、61年に1度という周期で開帳され、ようやく人々の目に触れることが許される仏さま。秘するということでなく、畏怖の念を呼び起こすことに、どうやらその意義があるようです。
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