ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「リュミエール!」ティエリー・フレモー

映像学を専攻して最初に観た映画がリュミエールの「工場の出口」だった。ルイとオーギュスト。1895年にシネマトグラフを発明した兄弟による1422本の作品から厳選された108本。ロングショット、クローズアップ、パンショット、ドリーショット・・・。家族や友人、パリの人々を撮った映像の中に、すでに多くの撮影技法が用いられていることにまず驚くけれど、何より感動的なのは、コメディあり、サスペンスあり、そこに人間の悲喜こもごもがすべて収められているということ、つまりは、シネマトグラフが最初から「映画」であったということだ。

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映画『リュミエール!』公式サイト