寅さんは、すぐ調子に乗るけれど、誰かを傷つけることはない。むしろ、その調子の良さと、持ち前の明るさで、他人の傷を癒し、それらをすべて回収するかのように、人知れず、最後には誰よりも傷ついている。そのやさしさを知っているのは、さくらであり、とらやの面々であり、そして、観客である私たちだ。第32作。今回も寅さんはやさしかった。
寅さんは、すぐ調子に乗るけれど、誰かを傷つけることはない。むしろ、その調子の良さと、持ち前の明るさで、他人の傷を癒し、それらをすべて回収するかのように、人知れず、最後には誰よりも傷ついている。そのやさしさを知っているのは、さくらであり、とらやの面々であり、そして、観客である私たちだ。第32作。今回も寅さんはやさしかった。