ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「あこがれ」フランソワ・トリュフォー

没後30年。ということで、トリュフォーの実質的なデビュー作「あこがれ」をおよそ20年振りに再見。オープニング。スカートをひらめかせながら自転車で颯爽と走り抜けるベルナデット・ラフォンがやっぱり眩かった。人生において女性が最も輝く一瞬のきらめきを儚くも美しく切りとった歴史的傑作。さすが、わずか19分の処女作にしてすでに、映画に対する、無垢で、溢れんばかりの愛情が細部にまで漲っている。