例えば、クラスの誰にも馴染めず、というよりも馴染まずに、窓際の席でずーっと外の景色を眺めているような。あるいは、グループの輪の中に入ってはいるものの、なんとなく違和感、というか居心地が悪そうな。いつもそんなコが好きだったなぁと遠い昔に思いを馳せる。いつもイライラしてつまらない。で、たいていの大人は気に食わない。退屈な日常がなんとも眩しい青春映画の傑作。それにしてもレオニーちゃん、映画史上に残るほどにオシャレ!
例えば、クラスの誰にも馴染めず、というよりも馴染まずに、窓際の席でずーっと外の景色を眺めているような。あるいは、グループの輪の中に入ってはいるものの、なんとなく違和感、というか居心地が悪そうな。いつもそんなコが好きだったなぁと遠い昔に思いを馳せる。いつもイライラしてつまらない。で、たいていの大人は気に食わない。退屈な日常がなんとも眩しい青春映画の傑作。それにしてもレオニーちゃん、映画史上に残るほどにオシャレ!
これはもう、ディカプリオとブラッドピットとタランティーノの、超一流の映画人たちの本気の「遊び」にただただ身を委ねるだけ! その至福を存分に堪能するための映画といっていい。ワンシーンワンシーンに込められたメタファー、古き良き、憧れのハリウッドに対するオマージュとノスタルジー。その一瞬一瞬に人生の機微が表れる。そして、良い映画とは忘れえぬシーンの集積であるということを改めて思い知らされるのだ。
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 | オフィシャルサイト| ソニー・ピクチャーズ | ブルーレイ&DVD&デジタル発売
11作目。シリーズ最高のマドンナであり、寅さんのソウルメイト、リリーこと、浅丘ルリ子がついに登場。突然だけれど、リリーは「100万回生きたねこ」だ。「いいなぁ。寅さんって、いいね」の彼女のつぶやきに、人を好きになっては振られ、それでもまた好きになる、とことん情けない寅さんが、とてつもなくカッコよく見えてくる。
父親も、母親も、弱さや狡さを抱えた一人の人間なのだと理解するには14歳は早すぎる。まるで飼い殺されるかのように、じわじわ、じわじわと家族が崩壊するさまを、息子はじっと耐え、ただ茫然と見つめるしかない。ホント、地獄。こんなにも辛い映画はないなと思っていたからこそ、ラストシーンが沁みた。人生はあまりに過酷だけれどそれでも心の片隅にわずかな愛が残っていれば生きていける。そして、さすがの、キャリー・マリガン。