大学時代の恩師によるブックガイド。書物を読むことは「他人の声に耳を傾けるという行為」であり「人々がお互いに不寛容になってきている状況だからこそ、あえて書物を読まなければならない」との主張にお変わりないなーと思う。そして「何かを人に告げ知らせようという意志、または情熱が書物をつくっている」とも。インターネットとの決定的な違いをそんな風に表現する一節になんだかグッとくる。やっぱアナログだなー。情報ではなく声に耳を傾ける。本を読もう。
文春新書『人間を守る読書』四方田犬彦 | 新書 - 文藝春秋BOOKS