ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「朝はアフリカの歓び」曽野綾子

電気も水道もない、貧しく、汚職だらけのアフリカの地で、そこに暮らす人々のために生涯を捧げる人たちがいる。そして、その多くは、自らの行いを誇ることもなく、かの地で静かに臨終を迎え、遺体として日本に帰ることもないのだという。世界には、勲章や褒賞とはまったく関係のないところで、真に尊敬すべき、名もなき人たちが多く存在していることを忘れてはならない。


文春文庫『朝はアフリカの歓び』曽野綾子 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS