父と母が子を育てる。是枝監督はそれが当たり前でないことをいつも私たちに提示する。実の父母に育てられることが、必ずしも幸せだとはいえないが(そう言い切ってしまうことも憚られるが)、育てられなかったことの棘は、いつまでもチクチクとずっと心の奥にひっかかったままだ。それでも、強く、まっすぐ、人を信じ、生きていくには。そのために不可欠なものがこの映画にぎゅっと集約されている。それにしても、韓国の俳優たちの表現力たるや。恐るべし。
父と母が子を育てる。是枝監督はそれが当たり前でないことをいつも私たちに提示する。実の父母に育てられることが、必ずしも幸せだとはいえないが(そう言い切ってしまうことも憚られるが)、育てられなかったことの棘は、いつまでもチクチクとずっと心の奥にひっかかったままだ。それでも、強く、まっすぐ、人を信じ、生きていくには。そのために不可欠なものがこの映画にぎゅっと集約されている。それにしても、韓国の俳優たちの表現力たるや。恐るべし。