ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「LUCKY」ジョン・キャロル・リンチ

ハリー・ディーン・スタントンの遺作。風貌、仕草、服装、そのいずれもが、怖ろしいほどカッコイイのは、そこに彼の人生のすべてが滲み出ているからだ。テンガロンハットをかぶり、行きつけのダイナーでコーヒーを飲み、新聞のクロスワード・パズルを解く、頑固で偏屈な爺さんが「死」を想い、語り、受け入れることが、こんなにも感動的だなんて。できることなら彼のように、ほんとうの孤独を掴みとってから、人生の最期、そのときを迎えたい。

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映画『ラッキー』公式サイト