1960年。ローマオリンピックの400m走の決勝の舞台で、ぶっちぎりながらも、ゴールの直前で背後を振り返り、メダルを逃したインドの選手がいたことを初めて知った。スポーツが美しいのは勝ち負けでは測れない価値がそこにあるからだ。そして、国民的な英雄が英雄となるのは、勝利したからではなく、彼が歩んできた人生と、乗り越えてきたものの大きさに驚愕し、胸を打たれるからだ。
1960年。ローマオリンピックの400m走の決勝の舞台で、ぶっちぎりながらも、ゴールの直前で背後を振り返り、メダルを逃したインドの選手がいたことを初めて知った。スポーツが美しいのは勝ち負けでは測れない価値がそこにあるからだ。そして、国民的な英雄が英雄となるのは、勝利したからではなく、彼が歩んできた人生と、乗り越えてきたものの大きさに驚愕し、胸を打たれるからだ。