マガジンハウス最高顧問、木滑良久。1976年に「地球上でいちばんの雑誌」を目指して創刊された「ポパイ」。その初代編集長が読者に向けて発信し続けたメッセージには、今もなおエキサイティングな輝きが満ちている。スポーツ、ファッション、歴史、文化、映画、文学、音楽、クルマ、政治、経済、科学技術などなど。つまりは、偏りのない、彼の尋常ならざる好奇心に突き動かされた、編集者ひとり一人のエネルギーの集合体が「ポパイ」そのものだったと言っていい。やっぱり面白い雑誌は面白い人間にしか作れないよなー、と深く自省する。