ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「ガールズ・ギャング・ストーリー」ローラン・カンテ

純粋さと未熟さは表裏一体。男尊女卑が色濃く残る1950年代のアメリカで、社会に抗い「革命」を夢見た女子高生たちが、仲間を裏切り、仲間に裏切られながら、犯罪に手を染めていく様が切なくも美しく描かれた青春群像劇。10代特有のきらめきと危うさを見事に表現した主演のレイヴン・アダムソンが、「スタンド・バイ・ミー」のリヴァー・フェニックスに匹敵するほど素晴らしかった。さすがはカンヌを制したローラン・カンテ。これは日本未公開の傑作です。


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