おっちょこちょいで、底抜けにお人よしだけど、どこかちょっとズルい。そんな愛おしい二人の兄が織りなす、妹をめぐるエスプリの効いた物語。頼れる人がいれば、人生どうにかなる。飄々としているようで心の奥底で慮っている。フランス人の本当のやさしさが沁みてくる良作だった。
おっちょこちょいで、底抜けにお人よしだけど、どこかちょっとズルい。そんな愛おしい二人の兄が織りなす、妹をめぐるエスプリの効いた物語。頼れる人がいれば、人生どうにかなる。飄々としているようで心の奥底で慮っている。フランス人の本当のやさしさが沁みてくる良作だった。
どんなに不運で、ツイていなくても、闘っている人は無条件でカッコいい。そして、どんなに不甲斐なく見えても、誰もが「何か」と闘っていることを決して忘れてはならない。つまりは、生きている、それだけでカッコいいのだ。一隅を照らすひと。自分のいる場所、自分が与えられた場所を、懸命に照らす人ほど尊いものはない。