ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「牯嶺街少年殺人事件」エドワード・ヤン

「いまさら観てないとは言えない映画」はずっとこの映画だった。あの頃、映画好きなら誰もが興奮しながら口にしたエドワード・ヤンの伝説的な作品を、四半世紀のときを経て、ようやく目にすることができた。さて。やっぱりこれは、光と影が織りなす芸術、映画とは何かを想起せざるを得ない、映画史に刻まれる傑作。かつて、あの蓮實重彦が「どこを切っても同じ濃度の鮮血が、噴き出してくるような生きた映画」と記した、その言葉のままの、紛れもない傑作だった。

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『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』公式サイト