ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」シドニー・ポラック(撮影)/アラン・エリオット(映画化プロデューサー)

何度か書いているけれど、人生で最も音楽に感動したのは、ハーレムの教会で聴いたゴスペルだ。今までまったく経験したことのない音楽がそこにはあった。それは癒しなんて生ぬるいものではなく「救い」そのものだった。魂の救済は、ゴスペルを歌い、神につながることでもたらされる。史上最高のディーバといっても過言ではないアレサ・フランクリンが、牧師だった父の前で、自らを育てた歌を、自らが育った教会で歌う。会場全体が歓喜し、涙し、生きている実感をわかち合う。彼女そのものが「神がもたらした奇跡」であることを証明する至上のライブドキュメンタリー。震える。

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映画『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』公式サイト