2018-12-06 「モリのいる場所」沖田修一 映画 拙宅の玄関には、万平ホテルに行商に来ていた画廊から、かなり背伸びをして買った熊谷守一の「桜」の絵が飾ってある。彼が45年間住み続けた旧宅跡地にある豊島区の美術館は、とても静かで気負いのない、和やかで自然豊かな美術館だった。蟻を眺め、鳥を眺め、雫を眺め、光を眺める暮らし。眺めることが人生を豊潤なものにするのだと、改めて思い知らされる。山崎努の同化、樹木希林のここぞという一言はさすが。 映画『モリのいる場所』公式サイト