毒をもって毒を制するつもりが、毒がまわって、次第に感覚が麻痺していく。悪事に手を染めることを狡猾に強要するくせに、収集がつかなくなった途端、ひらりと手のひらを返したように、知らぬ存ぜぬを貫く組織というものの闇。これはエンタテインメントでありながら、実にジャーナリスティックな問題作。新聞やテレビでは語られない事実を映画はいつも浮き彫りにする。そして、綾野剛はやっぱり本物だった。熱演。
毒をもって毒を制するつもりが、毒がまわって、次第に感覚が麻痺していく。悪事に手を染めることを狡猾に強要するくせに、収集がつかなくなった途端、ひらりと手のひらを返したように、知らぬ存ぜぬを貫く組織というものの闇。これはエンタテインメントでありながら、実にジャーナリスティックな問題作。新聞やテレビでは語られない事実を映画はいつも浮き彫りにする。そして、綾野剛はやっぱり本物だった。熱演。