ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「蜘蛛巣城」黒澤明

黒澤明の第16作。金に糸目をつけず完璧を追い求める黒澤明の桁外れのスケール感がいよいよ本領を発揮。美しさと恐ろしさは表裏一体。幽玄な世界を映像化した、娯楽性と芸術性を兼ね備える隠れた名作。名シーンは数あれど、三船敏郎が「俺を殺す気か!」と怒鳴った、彼の身体に矢が降り注ぐラスト―シーンはやはり圧巻です。