2012-04-06 「笑う月」安部公房 書籍 笑う月が追いかけてくる。しかも「直径1メートル半ほどの、オレンジ色の満月」かつ「“花王石鹸”の商標を正面から見たような顔」あるいは「トランプのジョーカーに似ていたかもしれない」顔で。あと1年でも長く生きていればノーベル文学賞を獲っていたと目される安部公房の創作ノート。人間のイマジネーションはどこまで飛躍できるのか? そこに挑み続けたシュルレアリストの秘密を露わにした一冊です。 安部公房 『笑う月』 | 新潮社