2011-10-05 「靖国」坪内祐三 書籍 「平和主義も一種のナショナリズムであると喝破した」というジョージ・オーウェルは正しい。右であれ、左であれ、どちらか一方のイデオロギーに極端に偏ってしまうと、同時に、見えなくなってしまうものも多い。かつて、サーカスや、競馬や、相撲や、プロレスなどが行われた、民衆のパワー溢れるハレのスポットとしての「靖国」の歴史。坪内祐三さんの独自の視点が活きた、光の当たらない影が照らされた1冊です。 坪内祐三 『靖国』 | 新潮社