ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「二月三十日」曽野綾子

わたしにとっての小説や映画の価値というのは「未だ知り得ぬ世界を示してくれる」ということにあります。ほんとうの悲しみはわたしが考えている悲しみよりもいつだって深いし、ほんとうの貧困はわたしが考えている貧困よりもいつだって厳しい。曽野綾子さんの文章を読むと「おまえはなんにもわかっちゃいねぇ」ということをいつも突きつけられます。

二月三十日 (新潮文庫)








曽野綾子 『二月三十日』 | 新潮社