ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「茶の本」岡倉覚三 著/村岡 博 訳

「茶道の要義は“不完全なもの”を崇拝するにある。いわゆる人生というこの不可解なもののうちに、何か可能なものを成就しようとするやさしい企てであるから」の一文にシビれる。茶の文化をこんなにやわらかく豊かに表現した言葉があったとは! 大局的な見地から西洋と東洋を論じ、日本人としての矜恃を世界に示す。明治の文人はホントに肝が据わっています。


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