2012-04-04 「羊の目」伊集院静 書籍 命を懸けることが忠義であると説いた武士道。ときに盲目的ともいえるこの自己犠牲の精神が、日本の危機に瀕して明治維新を興し、近代国家を作り上げたことは数々の歴史が物語っている。かつての日本人が最も尊び美徳とした「義」についての哀しく切ない挽歌。伊集院静さんがその帯に「すべてを賭けた」と書いた渾身の小説には並々ならぬ覇気が漲っています。 文春文庫『羊の目』伊集院 静 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS