なんだかじわじわくる。思いやりとやさしさが詰まりすぎていて、どんなシーンを思い出しても、感情が溢れて、今にも泣いてしまいそうだ。ハッキリさせなくてもいいし、そこに言葉はいらない。切なすぎる暗黙の了解にグッとくる。松井大悟監督の作品はいつも、はるかに想像を超えて純粋だ。
なんだかじわじわくる。思いやりとやさしさが詰まりすぎていて、どんなシーンを思い出しても、感情が溢れて、今にも泣いてしまいそうだ。ハッキリさせなくてもいいし、そこに言葉はいらない。切なすぎる暗黙の了解にグッとくる。松井大悟監督の作品はいつも、はるかに想像を超えて純粋だ。
育児休暇中に初めて息子を保育園へ送った妻を思い出し、公式サイトにある「日々の生活や子供を育てること、と同列に宇宙で働くことがある」という矢野顕子さんのコメントが強く印象に残った。この映画を観ると、仕事と家庭、この二つを分けて考えることがいかにナンセンスであるかがよくわかる。母も、娘も、それぞれが自立し、より一層絆が深まる。それって希望だ。
自分とは異なることを尊重する。実践するのは難しく、偉そうなことはいえないが、それがきっと穏やかな世界を生みだす、唯一の方法だと思っている。尊重するための第一歩は、知ろうとすること、理解しようと努めること。無知は恐れを生み、恐れは偏見や差別を生む。46年も生きてきて、他人が自分と同じようにモノを見て、世界に触れていると考えることが、すごく傲慢なことなんだと思い知らされた。