どっひゃー。言ってしまえば、一年にわたる夫婦の痴話げんかが、オッシャレ~な恋愛映画になってしまうのは、美しいパリの街並みによるものなのか、愛に生きるフランス人の気質によるものなのか、それはわからないけれど、とにかく小粋。あのゴダールに「息をするように映画を撮る」と言わしめたフィリップ・ガレルの真骨頂。これぞヌーヴェルヴァーグの正統な系譜!
映画『パリ、恋人たちの影』公式サイト|2017年1月21日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
どっひゃー。言ってしまえば、一年にわたる夫婦の痴話げんかが、オッシャレ~な恋愛映画になってしまうのは、美しいパリの街並みによるものなのか、愛に生きるフランス人の気質によるものなのか、それはわからないけれど、とにかく小粋。あのゴダールに「息をするように映画を撮る」と言わしめたフィリップ・ガレルの真骨頂。これぞヌーヴェルヴァーグの正統な系譜!
映画『パリ、恋人たちの影』公式サイト|2017年1月21日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
80歳を過ぎたイタリアの巨匠エルマンノ・オルミ監督が亡き父の涙に捧げた映画。戦場に赴いた戦士ひとり一人に、家族があり、暮らしがあり、夢があった。常軌を逸した戦場の中で正気を保つことがいかに困難なことであるか。余計なものを極限まで排した、美しくも苛酷な映像によって描かれるのは、それでも人間は自らの尊厳を守れるはずだという希望だ。それにしても素晴らしい邦題!
漁師役の渋川清彦が「グルーヴよ、グルーヴ」と発する印象的な台詞がある。その、なんとも定義しがたい、音楽による高揚感のようなもの。それが作られていく過程を丹念に描いたのがこの『島々清しゃ』だ。上手くてもグルーヴのない音楽、下手でもグルーヴのある音楽はある。そして、やっぱり民謡ってスゴイ。胸の奥深くに沁み込んで魂が悦んでいる感覚になる。