ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「沈黙 ―サイレンス― 」マーティン・スコセッシ

弾圧する側も、弾圧される側も、そのいずれにも「弱さ」はある。この映画が胸を打つのは、善人も、悪人も、人間なら誰しもが持っているその「弱さ」に、終始一貫、揺れ動きながらも寄り添っているからだ。人間を救済するための宗教が、なぜゆえ、こんなにも人間を苦しめるのか。神に問うても、内なる声に耳を傾けても、その答えは一向に見つからない。けれども!

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映画『沈黙‐サイレンス‐』公式サイト