終戦ですべてが収束するわけではない。むしろ、戦争が終わることで明らかになる悲劇だってある。ユダヤ人と非ユダヤ人。本来、固い絆で結ばれているはずの国民同士、ひいては夫婦間の裏切り。決して癒やされることのない戦争の傷跡を、静かに、そして、リアルに描き切った力作。ユダヤ人作曲家、クルト・ヴァイルの「スピーク・ロウ」が切なく響く。極限の悲しみがここにある。
終戦ですべてが収束するわけではない。むしろ、戦争が終わることで明らかになる悲劇だってある。ユダヤ人と非ユダヤ人。本来、固い絆で結ばれているはずの国民同士、ひいては夫婦間の裏切り。決して癒やされることのない戦争の傷跡を、静かに、そして、リアルに描き切った力作。ユダヤ人作曲家、クルト・ヴァイルの「スピーク・ロウ」が切なく響く。極限の悲しみがここにある。