ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「食卓の情景」池波正太郎

食することをこよなく愛し、大事にした、池波正太郎の名エッセイを読む。「〔とんき〕の主人は、人間と人間社会というものに、何か一つ、うごかすべからざる〔信念〕をもっているにちがいない」。料理屋さんに対してこんな賛辞の贈り方もあるんだなぁ。学生時代にハレの日のご馳走として幾度となく足を運んだ、自由が丘にある小さなとんかつ屋が、この店の支店だと知ったのはずっと後になってからのことです。

食卓の情景 (新潮文庫)








池波正太郎 『食卓の情景』 | 新潮社