Editor's Record

観たモノ、読んだモノ、聴いたモノ。好きなモノの記録。

「パーティで女の子に話しかけるには」ジョン・キャメロン・ミッチェル

なぜあんなにもパンクロックに魅せられたのか。それはきっと、なぜかそこに「美しさ」を感じてしまったからなんだろうと思う。遠い惑星からやってきたカルトに属する彼女と、パンクに夢中な少年との恋。あまりに奇想天外で、まったくクソみたいに最低な作品だけど、やたらとロマンチックで美しい。こんなもヘンテコでパンクな映画にでちゃう、エル・ファニングも、ニコール・キッドマンも、やっぱり大好きだ。

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映画『パーティで女の子に話しかけるには』公式サイト

 

「シェイプ・オブ・ウォーター」ギレルモ・デル・トロ

初めてサリー・ホーキンスという女優を知ったのはマイク・リー監督の「ハッピー・ゴー・ラッキー」だった。その頃から抜群の存在感を放っていたけれど、まさか9年後、ヴェネツィア国際映画祭アカデミー賞をともに制する映画で主役を務めるなんて! 突出した才能を映画の神様は決して見逃さないんだなぁと思う。かつてない発想、練り込まれたプロット、そして、何よりも、独創性に満ちたファンタジックな映像美。まさにギレルモ・デル・トロ監督の真骨頂。どれも信じられないほどのクオリティーの高さだったけれど、これはやっぱりサリー・ホーキンスの映画だ。彼女の名が世界に轟いたことが何よりも嬉しい。

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映画『シェイプ・オブ・ウォーター』オフィシャルサイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント

 

「南瓜とマヨネーズ」冨永昌敬

だらしなく、自分勝手で、いとも簡単に流されてしまう。そんなイタくクズな彼らをなぜかとても愛おしく感じてしまう。不器用で、どうしようもなく痛々しい恋愛のリアルが、いつまでも余韻として残る稀有な映画だった。それにしても、臼田あさ美が相変わらず艶っぽい。いい女優さんだ。

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映画『南瓜とマヨネーズ』公式サイト

 

「グレイテスト・ショーマン」マイケル・グレイシー

シンプルで、力強い、歌と踊りの圧倒的な力。人を喜ばせる、人を楽しませる、その語源にある「エンターテイメント」の真髄が、伝説の興行師P.T.バーナムの人生をベースに、ぶっちぎりのクオリティーで描かれる。どの曲も素晴らしかったけれど、圧巻はキアラ・セトルが歌った「This Is Me」。「これが私!」と魂で叫んだ彼女の歌声は、ほんとうに感動的だった。

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映画『グレイテスト・ショーマン』オフィシャルサイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント

「笑う故郷」マリアノ・コーン&ガストン・ドゥプラット

絶対的なものなど何ひとつない。高尚と低俗、賢明と愚劣、尊敬と軽蔑は、いずれも紙一重。このアルゼンチンとスペインとの合作で生まれた映画は、決して一面で捉えることのできない人間の多面性、複雑な感情のひだを炙りだし、人生は喜劇であり、と同時に、悲劇であることを思い出させる。南米映画、恐るべし。

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映画『笑う故郷』オフィシャル・サイト