オリジナルの脚本であること。氣志團が主題歌を歌っていること。宇宙人の物語であること。グチャグチャてんこ盛りであること。叫びたいくらいに純真であること。それでいて、決して重くないこと。そして、家族の普遍的な愛の映画であること。そのすべてがグッとくる、とても気持ちのいい作品だった。すごく好き。こんな日本映画がもっと増えてほしいなと思う。
オリジナルの脚本であること。氣志團が主題歌を歌っていること。宇宙人の物語であること。グチャグチャてんこ盛りであること。叫びたいくらいに純真であること。それでいて、決して重くないこと。そして、家族の普遍的な愛の映画であること。そのすべてがグッとくる、とても気持ちのいい作品だった。すごく好き。こんな日本映画がもっと増えてほしいなと思う。
深田監督の映画はいつも痛い。ひりひりする。触られたくない傷口をゆっくりグリグリされるような痛みがある。人間のエゴ、狡さや弱さ、赦しがたいことを乗り越えてたどりつく「境地」。LOVE LIFEが、理屈や言葉ではなく、映画という表現、圧倒的な説得力をもって提示される。
人間は目的を見失いがちだ。というよりも、見失ったふりをしているうちに、感覚が麻痺してしまい、やがて完全に見失ってしまう。麻痺を助長させるのは、学校であり、企業であり、それらで構成されている社会そのものだ。そんな社会の中で、唯一ただ独り、「間違っていることは間違っている」と叫び続ける、孤高の刑事だけが哀しいほど正当で美しかった。
たった一人でいい。たった一人、理解し、寄り添ってくれる人がいるだけで、人は希望を持って生きていける。環境でも場所でもなく、最後の最後、人の支えるなるのは、やはり人なのだ。そして、傷ついたことのある人ほど、人にやさしくなれるというのも本当だ。誰かにとって寄り添える人でありたい。