ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「ラジオ・コバニ」ラベー・ドスキー

世界で起こっていることを私たちは知らない。メディアが真実を伝えるとは限らない。よくぞ映倫がこの映画をそのままDVDにしてくれたと思う。街のそこかしこに転がる遺体がまるでゴミのように回収される様は戦争の悲惨さをリアルに伝える。イスラム国に洗脳された子供たちが「自爆要因」として使われる残酷さが私たちの目をようやく覚まさせる。「戦争に勝者はいない。どちらも敗者だ」と、世界中のいたる場所から、私たちは大きな声で叫ばなければならない。

映画『ラジオ・コバニ』公式サイト