ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「プロミシング・ヤング・ウーマン」エメラルド・フェネル

いわゆるフェミニズムを描いた映画とは一線を画している。男性上位の社会に対する辛辣なメッセージを含みながら、主人公の女性が手を染めるのは、明らかな「復讐」であり、「犯罪」でもある。彼女を復讐や犯罪に駆り立てたのは、彼らであり、彼女たちであり、私たちであり、あなたたちでもある。女優エメラルド・リリー・フェネルの長編デビュー作。1作目からしてこの完成度。そして、キャリー・マリガンは、やはり素晴らしい女優だった。

プロミシング・ヤング・ウーマン-|PARCO MOVIE