ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「恋する遊園地」ゾーイ・ウィットック

ロマンチックと捉えるか、馬鹿馬鹿しいと捉えるか。この映画を受け入れるには時間がかかった。人間には様々な性的指向があり、それは性的倒錯として現われることがあるとわかってはいても、対物性愛(オブジェクト・セクシュアリティともいうらしい)をリアルに想像することに、どうにも頭と心が追いつかなかったからだ。映画はいつも「普通ってなんだ?」と問いかけ、そして、こちらに準備さえあれば、ことごとく観念を広げてくれる。女性監督が撮ったとても官能的な映画。ラストシーンがすごく良かった。

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映画『恋する遊園地』公式サイト|2021年1月15日公開