2020-03-27 「命みじかし、恋せよ乙女」ドーリス・デリエ 映画 命みじかし恋せよ少女/朱き唇褪せぬ間に/赤き血潮の冷えぬ間に/明日の月日のないものを。嗚呼、なんて美しい日本語。黒澤明の「生きる」で志村喬が歌った「ゴンドラの唄」を口ずさむ樹木希林と、彼女が遺作で発する「あなた、生きてるんだから、幸せになんなきゃダメね」という台詞を聞くだけでも一見に値する(しかも、それが小津安二郎の定宿であった「茅ヶ崎館」で繰り広げられるとは!)。それにしても、いたるところに現われる、ドイツ人であるドーリス・デリエ監督の日本文化への造詣の深さたるや。溜息がでる。 映画『命みじかし、恋せよ乙女』公式サイト