ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「泣き虫しょったんの奇跡」豊田利晃

負けました。と登場人物が頭を下げるシーンを何度見たかわからない(調べてみるとあの羽生善治でさえプロになって600回負けているのだ)。倒れても、倒れても、倒れても、立ち上がる。その根底にある「好き」という気持ち。それも主人公一人ではなく、多くの人たちの将棋への思いが連なったクライマックスに胸が熱くなった。豊田監督もまた、かつてプロ棋士になる夢を諦めざるをえなかったことが、この映画を一層、魂のこもったものにしている。松田龍平がますますいい。

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泣き虫しょったんの奇跡