ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「記憶にございません!」三谷幸喜

振り返ってみると、三谷幸喜の作品は、映画はすべて、ドラマもそのほとんどを観ている。彼の描く笑いがどこか哀しかったり、彼の描く敵がどこか憎めなかったりするのは、その根底に人間への愛が流れているから。彼にキャスティングされた俳優を、その後、なんだか好きになってしまうのはそのせいだ。この冬、周防正行の5年振りの新作が、そして、山田洋次の寅さんの50作品目が公開される。伊丹十三はもういないけれど、日本映画の素晴らしい系譜。コメディこそが、エンターテインメントとしての、映画の醍醐味だ。

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映画『記憶にございません!』公式サイト