ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「希望の灯り」トーマス・ステューバー

ベルリンの壁崩壊後のスーパーマーケットで働く人たちは、ちょっと風変わりで、無骨だけれど、とても心がやさしい。みんないいひと。それは決して、聖人君子的な、あるいは、善意に満ちたいいひとではなく、他人を深く慮りながらも、立ち入りすぎない節度をもって、真面目に、誠実に、つつましやかに生きる普通の人たちだ。いやーまいった。すごいなこれ。一つひとつのシーンを思い出すだけで心が震える。余韻がハンパない。静かな傑作。

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映画「希望の灯り」公式サイト 2019年4/5公開