フルスイングのデビュー作。敬愛する石井裕也監督が評したそんな言葉がぴったりな映画だった。「家族」を知ろうとして脚本を書き、その答えが見つからず、ならば「作りながら更にもがけばいい」と思ったという野尻克己監督。自身の体験をベースに、まさしく自らの、人生最大の疑問に立ち向かった渾身の一撃。そんな覚悟に満ちた映画が面白くないわけがない。悲しみを背負う人たちの不器用なやさしさに何度も泣きそうになった。
フルスイングのデビュー作。敬愛する石井裕也監督が評したそんな言葉がぴったりな映画だった。「家族」を知ろうとして脚本を書き、その答えが見つからず、ならば「作りながら更にもがけばいい」と思ったという野尻克己監督。自身の体験をベースに、まさしく自らの、人生最大の疑問に立ち向かった渾身の一撃。そんな覚悟に満ちた映画が面白くないわけがない。悲しみを背負う人たちの不器用なやさしさに何度も泣きそうになった。