この学術文庫のベースとなった「生きている日本」が執筆された1973年当時、日本にはまだ「らしさ」が色濃く残っていたはずで、それは欧米諸国の人たちにとって、実に「奇妙なもの」であったに違いない。そんな極東にある「奇妙な国」のあれこれを「果てしなく美しい」と好意的な視点で母国アメリカに紹介したドナルド・キーン。彼の愛情溢れる仕事には、私たち日本人でさえもハッとさせられる、日本という国の本質が表されている。
この学術文庫のベースとなった「生きている日本」が執筆された1973年当時、日本にはまだ「らしさ」が色濃く残っていたはずで、それは欧米諸国の人たちにとって、実に「奇妙なもの」であったに違いない。そんな極東にある「奇妙な国」のあれこれを「果てしなく美しい」と好意的な視点で母国アメリカに紹介したドナルド・キーン。彼の愛情溢れる仕事には、私たち日本人でさえもハッとさせられる、日本という国の本質が表されている。