うわぁ、これはいいぞ! 1970年代のブラックスプロイテーションを、今に甦らせたら、きっとこんな感じ⁉︎ いや、これは現代の「ドゥ・ザ・ライト・シング」だ。90年代のHIPHOPをこよなく愛し、L.A.のスラム街でBMXを乗りこなす、3人のギークたちが最高にダサくて、カッコよくて。そして、ぜんぜん重くなく、むしろチープなのに、全編に、黒人の苦しみや哀しみ、ユーモアや、反骨精神が滲み出ていて。こんな映画を観ると、ファッションも、音楽も、その根底に「カルチャー」が流れてないと嘘だぜ、って思うのです。