リアリティをもって戦争を描ける監督がどんどんいなくなる中、並々ならぬ思いを胸に撮りあげた、山田洋次監督、84歳、84本目の意欲作。ユーモアを交えながら、慎ましくも力強く生きた市井の人々を描いたファンタジーは、ほんとうに悲しくて、やさしい。戦中、戦後、日本人はどれだけの悲しみを乗り越えてきたのかとしばし思いを巡らせた。
リアリティをもって戦争を描ける監督がどんどんいなくなる中、並々ならぬ思いを胸に撮りあげた、山田洋次監督、84歳、84本目の意欲作。ユーモアを交えながら、慎ましくも力強く生きた市井の人々を描いたファンタジーは、ほんとうに悲しくて、やさしい。戦中、戦後、日本人はどれだけの悲しみを乗り越えてきたのかとしばし思いを巡らせた。