ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「ボーダレス ぼくの船の国境線」アミルホセイン・アスガリ

困っているひとに手を差し伸べる。そんなささやかなやさしさが輝きを放つのは世界が殺伐としているからだ。少年と少女と兵士。それぞれがそのまま、イランとイラク、そして、アメリカという国の隠喩となっていることは想像にたやすい。例え、言葉が通じなくても一対一ならわかり合える。それを拒むのはいつも宗教や国家だ。イランからまた素晴らしい感性の監督がひとり誕生した。


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