2016-04-20 「ことり」小川洋子 書籍 世界の片隅にひっそりとある、誰も気がつかないような、でも、確実に存在している温かく柔らかなものを描く。小川洋子さんの「ささやかな存在」への偏愛ともいえるような優しい視点が好きだ。誰のためでもなく、ただ純粋に、生涯を懸けて愛し抜けるようなものを持てる人生は、他人がどのように思おうと、それだけでもう限りなく幸せなのだ。 朝日新聞出版 最新刊行物:文庫:ことり