2016-01-29 「浅草キッド」ビートたけし 書籍 「最後まで芸人としての深見千三郎を超えられなかったことを、オイラはいまでも自覚している」という告白で結ばれる天才・ビートたけしの自伝エッセイ。粋でかっこよく、照れ屋で、寂しがり屋でもあり、そして、底抜けにやさしく、どこか悲しみを背負っている。この本を読むと、ビートたけしという芸人が、すべてを手に入れたと思える今なお、師匠の幻影を追い続けているということがよくわかる。なんだか泣けるなぁ。 ビートたけし 『浅草キッド』 | 新潮社