2015-06-23 「毎月新聞」佐藤雅彦 書籍 普通の人があんまり気がつかないような本質(エッセンス)を自由かつ独特な視点で見抜くこと。そして、そんな、言葉や概念でなかなか説明のつかない、やんわりしたものを、誰にでもわかりやすいように、やさしく立証する佐藤雅彦さんの名著。かの仲畑貴志さんも感銘を受けた「真夏の葬儀」の回がやっぱり良くって、エッセイとしても一級。どこか飄飄としているようで、一流の人たちの心の奥底には、深い愛情と情熱が満ちている。そして、いい本はけっして古びない。 毎月新聞|文庫|中央公論新社