ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「SWITCH」No.303「是枝裕和の20年 “海街”へ―ある家族の物語」

能登も舞台となったデビュー作「幻の光」を観たのは渋谷だったか、有楽町だったか。あの頃は本当によく独りで映画館へ行った。それから20年。是枝監督のほとんどの作品を観ているけれど、キャリアを重ねるごとに、その繊細な感性はどんどん研ぎ澄まされ、今や、押しも押されぬ、世界屈指のフィルムメーカーとなった。ちなみに、いちばん好きな映画はダントツで「歩いても 歩いても」。この10年の日本映画の中でいちばんといえるほど傑作の中の傑作だと思う。


SWITCH Vol.33 No.6 是枝裕和の20年 "海街"へーある家族の物語