ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「セルフィッシュ・サマー」デヴィッド・ゴードン・グリーン

さすが、ベルリンの銀熊賞。まったくタイプの異なる、どうしようもない男ふたりの珍道中が沁みるのは、そのダメさにどこかシンクロしてしまうからだ。杭を打ち、黄色のペンキで、一本一本、車線を引いていく。二人の手がける仕事、山火事による道路の修復作業のように、ゆるやかに時間をかけて少しずつ、しかし、確かに心がほぐれていく、しみじみと優しい映画だ。


株式会社 彩プロ / セルフィッシュ・サマー ~ホントの自分に向き合う旅~