さすが、ベルリンの銀熊賞。まったくタイプの異なる、どうしようもない男ふたりの珍道中が沁みるのは、そのダメさにどこかシンクロしてしまうからだ。杭を打ち、黄色のペンキで、一本一本、車線を引いていく。二人の手がける仕事、山火事による道路の修復作業のように、ゆるやかに時間をかけて少しずつ、しかし、確かに心がほぐれていく、しみじみと優しい映画だ。
さすが、ベルリンの銀熊賞。まったくタイプの異なる、どうしようもない男ふたりの珍道中が沁みるのは、そのダメさにどこかシンクロしてしまうからだ。杭を打ち、黄色のペンキで、一本一本、車線を引いていく。二人の手がける仕事、山火事による道路の修復作業のように、ゆるやかに時間をかけて少しずつ、しかし、確かに心がほぐれていく、しみじみと優しい映画だ。