ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「殺人狂時代」チャールズ・チャップリン

トレードマークの放浪紳士スタイルを捨てて挑み、生前、チャップリンが自らの最高傑作として挙げていた彼らしからぬシリアスな作品。すべてが、あの余りに有名な台詞「一人殺せば悪党で、百万人だと英雄です」への伏線となった物語の展開は見事という他ない。国を追われても、命をかけて信念を貫いた、これぞ魂の反国家、反権力、反戦争映画。あの時代に、過激すぎるゼ、チャーリー!