2014-03-03 「寡黙な死骸 みだらな弔い」小川洋子 書籍 優れた小説は日常や常識からかけ離れている。頼りになるのは私たちの想像力だけだ。グロテスクで官能的。歪なフェティシズム。11の残酷な死と、弔いの物語を描きながら、その根底に、生きるものへの敬意、温かさ、美しさ、やさしさが脈々と流れている。それが小川洋子のすごさだ。 寡黙な死骸 みだらな弔い|文庫|中央公論新社