2013-12-24 「針がとぶ」吉田篤弘 書籍 一つひとつの言葉選びも、全編に漂う独特の世界観も、まるで詩集のような短編集。何度も読み返したくなる、やわらかで、含蓄のある文章のオンパレード。読者におもねる感じが一切なく、そもそも「針がとぶ」なんてタイトルも憎い。表紙のビジュアルも、タイポグラフィも完璧。電子書籍でこの雰囲気は到底でない。やっぱり紙の本っていいなぁと思えるとても素敵な一冊でした。 針がとぶ|文庫|中央公論新社