ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「ミルク」セミフ・カプランオール

バルテュスフェルメール。二人の画家を尊敬しているというカプランオール監督の映像美に圧倒されっぱなしの102分。少年とも青年ともいえないユスフの、何かに押し潰されそうな危うい世界を、詩情溢れる豊かな映像で紡ぎだす。物語があるようでないような、現実であるようでないような、それでいて、なんとも心地のいいとても不思議な映画でした。